毎年5月の満月に行われる五月満月祭(ウエサクサイ)をご存じですか?
20年以上前に、1度だけ京都鞍馬寺のウエサク祭に参加したことがあるのですが、神秘的で感動しました。
今回はウエサク祭についての解説と、昔のことを思い出しつつその時の体験談をおはなしします
ウエサク祭とは
ウエサク祭は仏教の祖、釈迦をしのんで行われる祭典です。
釈迦の誕生、悟りを開いた日、入滅の日がすべてインド暦第二月の第一満月だったといわれており、グレゴリオ暦を採用している日本では、毎年5月の満月に開催されています。(満月の時刻によっては前日に開催されることもあるそうです)
仏教の祭典であるウエサク祭を知らない、いつ、どこで開催されているのか分からないという方は多いのではないでしょうか。仏教徒の多い国、インドや東南アジアなどでは盛大に執り行われるとのことです。
今年の鞍馬寺でのウエサク祭はいつ?
2024年の鞍馬寺でのウエサク祭は5月23日(木)午後7時からです。
ウエサク祭は仏教のお祭りですが、仏教徒でなくとも参加することができます。
開催される国や地域、宗派によって採用する暦が異なるため、世界的に全く同じ日に執り行われるわけではありません。
鞍馬寺までのアクセス
比叡電鉄「出町柳駅」を出発して、最寄りの「鞍馬駅」まで約30分。
鞍馬駅から徒歩3分程で鞍馬寺の仁王門(山門)が見えてきます。
本殿金堂・金剛床まで山道を歩く場合
山門から約1キロの道のりで30分程かかります。健脚の方向き。
お寺運営のケーブルカーを利用する場合
「山門駅」から約2分で「多宝塔駅」へ。そこから徒歩10分ほどで鞍馬寺本殿金堂・金剛床に到着します。
※ケーブルカーは寄進として大人片道200円、小学生以下片道100円で利用できます。
※ケーブルカーは15分から20分間隔で運行されています。
※山門駅発の最終便は16:30です。当日ケーブルカー利用の方は早めに山門駅へ到着しておきましょう。
※愛山費500円(令和5年4月1日から)
目的地の本殿金堂・金剛床まで、体力に合わせて選ぶことができます。
当日の服装・持ち物について
参加時に役に立ったものや、これを持っていれば良かったなと感じたものをまとめます。
天気予報などを参考にしつつ、山の天気は変わりやすいことも想定して当日の準備を楽しんでくださいね。
- スニーカーなどの歩きやすい靴(山道は木の根などがゴツゴツしています)
- 羽織るもの(山の夜は冷えることがあります。保温・防風できる物があるとよいでしょう。また首元を暖めるスカーフや大判のハンカチなども嵩張らず役に立つと思います)
- 飲食物(売店はありませんので持参しましょう)※奉修されている間の飲食はしないよう鞍馬寺公式サイトに掲載があります。
- レインコート(大勢の人が同時に傘をさすのはスペース的に難しいかもしれません。風よけにもなります)
- タオル(瞑想時の敷物にしたり、何かと便利です。ミニ座布団持参の方もおられました)
- 懐中電灯(下山するケーブルカーの終便は16:25です。祭典後は真っ暗な山道を歩いて下ることになりますので役に立ちます)
私が参加した20年以上前は深夜まで祭典が行われていました。朝になるまで金剛床で過ごすために寝袋持参の方もおられましたが、現在は比叡電鉄の最終便に間に合うよう、終了時間が22時頃になっているそうです。寝袋なども使用できなくなっています。
公式サイトを必ずお読みになってからお出かけください。参加する際の心得や注意事項、持ち物について丁寧な説明が掲載されています。
当日参拝できない方も一緒に!
当日現地へ参加できなくとも、5月23日午後7時~からウエサク祭が始まりますので、それぞれの場所で共に満月のエネルギーを感じながら、瞑想したり平和をお祈りしてはいかがでしょうか。
厳密な満月時刻は22:53頃ですから、お仕事等から帰宅されてゆっくり瞑想したり平和をお祈りするのも良いかもしれません。
体験してみた感想
20年以上前のことですが、美しい満月の光に照らされた神秘的な光景を思い出すことができます。一人ひとりが手にする灯明がまるで命の灯のように輝き、命の大切さを改めて感じました。皆が一体となった幻想的な空間に参加できた喜びと感動で涙がこぼれました。
当日は満月の明かりの中で瞑想。持参したペットボトルの水を月にかざして満月水を作りました。たとえ当日曇っていたり、雨が降ってお月様が見えなくても、月のエネルギーが満ちた空間で共に平和を祈ることはとても厳かで、貴重な体験になると思います。
ぜひ一度ウエサク祭にお参りされてみてはいかがでしょうか。
おまけ
私はレイキアチューメントを受けた団体が企画したツアーで参加しました。
祭典後、夜中の真っ暗な山道をみんなで下りたことは楽しい思い出です。鞍馬駅近くの宿に宿泊しました。
ツアーはほぼ初めてお目にかかる方ばかり。人見知りな私は一人で参加することにかなりの勇気が必要でしたが、行ってみて本当に良かったです。
その時仲良くなった方が、小林正観さんの存在を教えてくれました。住所などを交換して「また会えるといいですね」と京都駅で別れた数日後、その方から小林正観さんの講演会を収録したカセットテープが届きました。私の小林正観さんワールドがスタートした瞬間です。人のご縁というものは新しい道を見せてくれるものですね。