忙しい毎日の中で、心がモヤモヤしてなんだかスッキリしないと感じることはありませんか?
「職場のストレス」「人間関係の悩み」「自己肯定感の低さ」
そんな時、心の重さを軽くしてくれる、古代ハワイから伝わるホ・オポノポノという素敵な方法があるんです。世界的に有名な問題解決方法ですから、知っているよという方が多いかもしれませんね。
この方法は、特別な道具や時間は必要なく、今すぐ実践できるのが最大の魅力です。
私自身も15年程前にこの方法を知人から教えてもらい、現在もゆる~く実践を続けています。
今回は、ホ・オポノポノの基本編として、実践・効果的な使い方まで、心をクリーニングする方法をお伝えします。後半には私の体験談もありますので、最後までお読みいただけると嬉しいです。
そもそもホ・オポノポノって何?

ハワイの智慧から生まれた問題解決法
ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)は、ハワイ語で「正しい状態にさせる」「調和させる」という意味があります。400年以上も前から、ハワイの人々が大切にしてきた伝統的な問題解決の方法なんです。
昔のハワイでは、家族やコミュニティの中で争いや問題が起こったとき、みんなが集まって話し合い、謝罪と許しを通じて関係を修復していました。まるで家族会議のような、温かい儀式だったんですね。
現代版ホ・オポノポノの誕生
そんな伝統的なホ・オポノポノを、1980年代に現代人でも気軽に実践できるよう進化させたのが、ハワイのカフナ・ラパアウ(伝統的なヒーラー)である「モーナ・ナラマク・シメオナ」さんです。
モーナ・ナラマク・シメオナさんはハワイ州から人間州宝(ハワイ州の宝)として認定され、ハワイ大学やジョンズ・ホプキンズ大学などの教育機関、医療機関でも講義を行い、国連の世界平和機構のゲストスピーカーも務めるなど国際的にも高く評価されている女性です。つまり、ホ・オポノポノの現代的な権威として世界的に知られる方です。
彼女は「SITH(セルフ・アイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ)」という、一人でできるセルフケア方法を作り上げました。そしてその教えを受け継いだイハレアカラ・ヒューレン博士が、世界中に広めてくれたんです。
※現代版のホ・オポノポノの正式名称は「SITH(セルフ・アイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ)」ですが、このブログでの説明は「ホ・オポノポノ」とさせていただきます。
伝統的ホ・オポノポノと現代版の違い
項目 | 伝統的ホ・オポノポノ | 現代版ホ・オポノポノ |
---|---|---|
実践方法 | 家族・コミュニティ全体での話し合い | 個人で行うセルフケア |
進行役 | カフナ(霊的指導者)が仲介 | 自分一人で実践 |
目的 | 人間関係の修復・調和の回復 | 心の浄化・自己成長 |
方法 | 話し合い・謝罪・許し合い | 4つの言葉を唱える |
現代版は忙しい私たちにとって、とても取り入れやすい形になっています。
記憶のクリーニングという考え方

4つの言葉の前に、まず「なぜ心がモヤモヤするのか」をホ・オポノポノの考え方で理解していきましょう。
問題の本当の原因は「記憶」にある
ホ・オポノポノの書籍や関連資料によると、問題の本当の原因は外部の出来事ではなく、私たちの潜在意識(ウニヒピリ)に蓄積された記憶にあるとされています。
イハレアカラ・ヒューレン博士は「問題は外にはなく、本当の原因はあなたの内にいるもう一人の自分『ウニヒピリ』が、これまで溜め込んできた記憶」という風におしゃっています。
つまり
- 職場でイライラするのは、相手のせいではない
- 人間関係がうまくいかないのも、外的要因ではない
- すべては自分の潜在意識に蓄積された記憶が原因
記憶って何?私たちが知らない深い層
ここでいう「記憶」は、自分が覚えている子供の頃の思い出だけではありません。
3つの記憶の層
- 個人の過去の記憶:自分が体験した出来事
- 家族・先祖の記憶:世代を超えて受け継がれるもの
- 人類全体の記憶:太古から蓄積された集合的な記憶
これらすべてが潜在意識(ウニヒピリ)に保存されていて、現在の感情や思考、行動に影響を与えているそうです。
クリーニングで起こる奇跡
実際の事例
ヒューレン博士がハワイ州立病院で働いていたとき、患者さんを一度も直接診察することなく、自分自身の記憶をクリーニングし続けました。すると、平均7年間収容されていた患者さんたちが、なんと4~5ヶ月で退院していったというお話しがあります。
これが「記憶のクリーニング」の力。自分の内側をクリーニングすることで現実が変わるという実例で、とても有名なエピソードです。
現代版ホ・オポノポノの基本「4つの言葉」

現代のホ・オポノポノの核心は、とってもシンプル。次の4つの言葉を唱えるだけなんです。特に順番や回数に決まりはないといわれています。ご自分で心地よい順番・回数を唱えるといいそうです。
1. 「ありがとう」
すべての体験や気づきに対する感謝の気持ちを込めています。
2. 「ごめんなさい」
これは誰かに謝るのではなく、自分の潜在意識や集合意識に向けた言葉。「気づいてあげられなくてごめんなさい」「気づかせてください」という意味が込められています。
3. 「許してください」
自分自身や全人類の過去の行動や感情を受け入れ、許すための言葉です。誰か特定の人に許しを請う言葉ではありません。
4. 「愛しています」
自分自身はもちろん、すべてへの愛を表現する、温かい言葉です。
どんなときに効果的?
こんなシーンで・・・
ストレスが溜まったとき: 仕事の締切に追われて心がざわざわ…誰かに当たりたくなってしまったそんなときに、「4つの言葉」を唱えると、不思議と心が落ち着いてきます。
人間関係でモヤモヤしたとき: 職場の同僚との関係、夫婦・親子のやり取りで嫌な気持ちになったときも、自分の内側をクリーニングすることで、相手との関係性が自然と改善されることがあるといわれています。
自己肯定感が下がったとき: 「私って全然ダメ…」と落ち込んだときにも、自分を許し愛する言葉をかけてあげることで、少しずつ自信を取り戻せるそうです。
過去のトラウマが蘇ったとき: 昔の嫌な記憶が蘇ったときも、潜在意識のクリーニングで心が軽やかになっていくとのことです。
ウニヒピリって何?内なる子どもとの対話
ホ・オポノポノでよく出てくる「ウニヒピリ」という言葉。これはハワイ語で「内なる子ども」という意味で、私たちの潜在意識を指しています。
心理学でいう「インナーチャイルド」と似ていますが、もっと広い概念で、個人の過去だけでなく、全人類の記憶も含んだ、とても大きな存在なんです。
ウニヒピリは
- 無邪気で怖がり
- 愛されたいと願っている
- 私たちの行動に大きな影響を与えている
このウニヒピリに優しく語りかけながら繋がりを持ち、クリーニングしてあげることが、ホ・オポノポノの本質だといわれています。
実践:今日から始められる簡単ステップ

基本の始め方
- 4つの言葉を唱える: 「ありがとう」「ごめんなさい」「ゆるしてください」「愛しています」
- 繰り返し唱える :特に順番や回数は決まっておらず、心が軽くなるまで
おすすめのタイミング
- 朝起きたとき:一日を清々しくスタート
- 寝る前:その日の疲れや出来事を(良かったことも、そうでなかったことも)クリーニング
- 嫌なことがあったとき:その場でサッと心のお掃除
- どんな時でも!:クリーニングしたいと感じたときにはいつでも。電車の中、歩いている時など。
効果はいつ現れる?継続のコツ
「効果はどのくらいで現れるの?」これ、気になりますよね。
実は、効果の現れ方は人それぞれで、即座に心が軽くなる人もいれば、数週間から数ヶ月かけて徐々に変化を感じる人も。「神のタイミング」で変化が訪れるとされているので、焦らず気長に続けることが大切なんだそうです。
※「いつ効果が現れるの?」と気になることこそ記憶の再生かもしれません。その思いをクリーニング!
継続のための小さなコツ
- 完璧を求めない:忘れた日があっても大丈夫
- 短時間から始める:1日1分からでもOK
- 日常に組み込む:歯磨きのように習慣化
- 変化を記録する:小さな変化も見逃さずに
注意点とリスク管理
安全に、安心して実践するために
- 医療の代替ではありません:深刻な心の問題がある場合は、専門家にご相談を
- 現実逃避にならないよう注意:問題解決の一環として、適切な行動も併せて
私の体験談
SITH(セルフ・アイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ)との出会いは、約15年程前に知人から「面白いハワイの問題解決方法があるんだけど知ってる?」という会話がきっかけでした。
誰に謝るの?なぜ許すの?
「ありがとう」と「愛しています」は分かるけど、なぜ「謝ったり」「許したり」しなくてはいけないんだろう?
ホ・オポノポノについての話を聞けば聞くほど、興味が湧くけど理解しにくい・・・というのが実感でした。
ただ、当時どう解決すればいいのか分らない事象を抱えていた私は「とりあえずやってみるか」という気持ちで始めてみました。
ホ・オポノポノの本もまだ読んでおらず、とにかく4つの言葉をただ心の中で繰り返していました。
じんわり分かってきたこと
しばらくは特に変化もなく過ごし、やっとホ・オポノポノの本を読んでから少しずつ物事のとらえ方が変わっていきました。
自分に起こっているあらゆることは、太古の昔から全人類が経験してきた膨大な記憶の再生で、誰かのせいではないということ。「この記憶を癒して欲しい」「クリーニングして欲しい」というお知らせが、私の困難と感じる事象に現れていること。
この考え方が日常になってきた頃、ホ・オポノポノを始めてから約10か月後に不思議なことが起こりました。
「問題の種」だと感じていたことの周辺から、少しずつ溶けていくように状況が変化して行きました。誰にも相談していなかったにもかかわらず、何故だか理由が分からないまま状況が好転していきました。今でも本当に不思議に思います。
実践して感じたこと
- 理解できなくても、4つの言葉 「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」を心の中で唱えて状況が変わった
- 言葉に心を込めなくてもよかった
- 言葉を声に出さなくてもよかった(心の中で唱えた)
- 誰のせいでもないと思えることが増えた

ホ・オポノポノは宗教ではなく、心のケア方法です。どんな信念を持つ方でも安心して実践できると思います。
ホ・オポノポノは自分の内側をクリーニングすることに焦点を当てています。自分はそのままでいて、誰かを変えたりコントロールするためではないんですね。太古からの記憶が私たちに見せていることをクリーニングすることで、結果的に人間関係が改善されることは多数報告されているようです。
まとめ
心に平和を
ホ・オポノポノは、忙しい現代を生きる私たちにとって、とても優しい心のケア方法。特別な道具もスキルも必要なく、いつでもどこでも実践できるのが魅力です。
4つの言葉「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」を通じて、自分の内側を優しくクリーニング。心の重荷を手放し、本来の軽やかな自分を取り戻すスタートになればいいなと思います。
完璧である必要はなくて、今日から自分のペースで始めてみてはいかがでしょうか?小さな一歩が、大きな変化につながるかもしれません。
「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」
あなた様と私の記憶がクリーニングされました。
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的アドバイスの代替ではありません。心の不調が続く場合は、専門家に相談することをお勧めします。
【参考】
はじめてのウニヒピリ/イハレアカラ・ヒューレン著 /カマイリ・ラファエロヴィッチ著
たった4つの言葉で幸せになれる!心が楽になるホ・オポノポノの教え/イハレアカラ・ヒューレン著 /丸山あかね著