「自分らしさを解き放つための扉」が開く特別な期間
「ライオンズゲート」の季節がやってきました。
毎年この時期、地球・太陽・恒星シリウスが一直線に並ぶことで高次のエネルギーが地球に降り注ぐといわれています。太陽のエネルギーは、夏至に匹敵するほどのパワーがあるとされ、スピリチュアルな観点では宇宙的なビッグイベントとして位置づけられています。
特に2025年は天体の配置が重なり、「自分らしさを解き放つための扉」が開きやすい年なのだそうです。
この記事では、古代エジプトとシリウス星、マヤ歴の「神秘の柱」と現代のライオンズゲートとの関りを含めて解説します。
ライオンズゲートは「難しい儀式」ではなく、自分を優しく整える時間。今年の夏、宇宙のサポートを感じながら、新しい一歩を踏み出してみませんか?
ライオンズゲートとは?
名前の起源
ライオンズゲートという概念は、占星術師ディーン・ルディア(Dane Rudhyar)が1936年に発表した著書『The Astrology of Personality(パーソナリティの占星術)』で紹介されたのが起源とされています。
この本の中で、ルディアはホロスコープ上の不動宮15度(獅子座・牡牛座・蠍座・水瓶座)に宇宙エネルギーが高まる「4つの門(アバター降臨の門)」が存在すると述べており、獅子座15度(8月8日頃)を特に「ライオンズゲート(獅子の門)」と呼ぶようになりました。
ライオンズゲート期間とピーク
ライオンズゲートは、毎年7月26日頃〜8月12日頃に開くとされる「宇宙の扉」。
2025年のライオンズゲートも、7月26日から8月12日までの18日間といわれています。(ピークを過ぎた後も、8月20日頃まではエネルギーが強い状態が続くとのことです)
この期間は太陽がしし座に位置し、地球、太陽、そして「シリウス」という星が一直線に並ぶ特殊な宇宙のエネルギーが流れ込む時期とされています。
ピークは8月8日で、この日に最も強いエネルギーが降り注ぐと考えられています。8という数字は横にすると無限大(∞)の記号になることから、スピリチュアルな分野では特別に扱われています。数秘術でも「8」は豊かさ・成功・無限を表すことから、8が重なる8月8日は「パワフルなゲート」として注目されています。
獅子座は自己表現・創造性・情熱を象徴し、「本当の自分を取り戻す」テーマが強調される季節です。
古代文明とライオンズゲート

古代エジプト文明とシリウス
古代エジプトでは、シリウスの出現とナイル川の氾濫が同時期に起こることから、シリウスを農業開始の重要な目印として利用していました。
ナイル川の氾濫は土地を肥沃にし、エジプトの農業と生活の基盤となっていたため、シリウスの出現は「氾濫の始まり=農業準備の合図」として機能していました。
この天文現象を基に、エジプト人は1年365日からなるソティス暦を創設しました。これが現在の太陽暦の起源とされています。
さらに、シリウスは単なる暦の指標を超えて、新年や新しいサイクルの始まりを象徴する神聖な星として位置づけられ、スフィンクスもシリウスの方向を向いているとされるなど、エジプト文明において深い宗教的・文化的意義を持っていました。
「神秘の柱」とライオンズゲート
マヤ歴の「神秘の柱」とは、ツォルキン暦260日のちょうど中心にあたる20日間(KIN121~KIN140)のことを指します。この部分は暦の真ん中の列で、人体に例えると背骨や脊椎にあたり、「ツォルキンの背骨」や「お釈迦様の背骨」とも言われています。
また、神秘の柱の中心であるKIN130とKIN131は特に強いエネルギーが流れ、「眠っているものを掘り起こす」「内側にある気づきを与える」日とされ、ここに生まれた人は特別なエネルギーを持つため歴史的には特別視されたともいわれています。
現代の「ライオンズゲート」とのつながり
「ライオンズゲート」は、実は古代エジプトのシリウス星への信仰が元になっています。古代エジプト人にとってシリウスは「新しい年の始まり」「農業の準備」を教えてくれる大切な星でした。その「新しい始まり」という意味が現代に受け継がれ、今では「運気が変わるチャンス」「新しいことを始める良い時期」というスピリチュアルな考え方として広まっています。
つまりライオンズゲートは、古代エジプト人がシリウス星に込めた「新しいスタート」への願いが、現代のスピリチュアルな考え方として形を変えて伝わったものです。
2025年7月23日から8月12日は、マヤ歴の「神秘の柱」とライオンズゲートが重なる珍しい時期です。さらに春から夏にかけて惑星の動きも特殊で、スピリチュアルな考え方では「魂の成長や変化が起こりやすい年」とされています。
2025年のライオンズゲートの特徴

2025年のライオンズゲートはシリウスからのサポートが特に強い年とされ、次のようなテーマが意識されているそうです。
魂の目覚めと覚醒
自分の本質や、ハイヤーセルフとのつながりを思い出しやすいタイミングといわれています。
潜在能力の開花
新しい挑戦や眠っていた才能に光が当たり、これまで抑えていたものを表現していく時期ともいわれます。
過去の浄化と解放
水星逆行(〜8月11日)が重なるため、過去を振り返り不要なものを手放す流れが加速しやすいそうです。
変化と成長の加速
停滞していたことが一気に進むなど、「人生のステージが変わる」感覚を持つ人も。
シンクロニシティ(意味ある偶然)の増加
「偶然に見える必然」が増え、直感が冴えやすく感じる時期。思いがけないチャンスに遭遇する人も。
ライオンズゲートおすすめの過ごし方
1. 自分と向き合う時間を持つ
- 瞑想や自然の中で深呼吸
静かな時間を持つことで心が整い、直感が冴えやすく感じます。 - 自己対話・ジャーナリング
この期間に感じる変化や気づきがあれば、それを記録に残しておくことをお勧めします。後から振り返ったときに、自分の成長の軌跡を確認することができます。 「私はどう生きたい?」と自分に問いかけてみましょう。 - 過去を手放す
水星逆行のエネルギーを利用し、不要なものを整理し、本当に大切なものを残してみましょう。
2. 朝日を浴びる

朝の光にはセロトニン(幸せホルモン)の分泌を促す作用があります。スピリチュアルが苦手な人でも取り入れやすい習慣です。(出典:下記※1)
3. 背筋を正す
心も体も真っ直ぐに宇宙と繋がるイメージを持って過ごすことで、その恩恵を最大限受け取れると考えられています。
4. 水をたくさん飲む
水は体内の循環を助け、不要なエネルギーを流すサポートに。コーヒーやジュースではなく「水」がおすすめです。
5. インスピレーションを形にする
直感で「やってみたい!」と思ったら、小さな一歩でも行動に移してみましょう。ライオンズゲートのエネルギーは「新しいスタート」を後押しするといわれています。日々の思いや願いが宇宙に届きやすいので、夢や目標を制限なく思い描くことも推奨されています。
満月・新月との関係
2025年8月の月の満ち欠けとライオンズゲートの関係
- 8月4日:新月(しし座)
- 8月19日:満月(みずがめ座)
新月がライオンズゲートのピーク前に来ることで、新しいスタートのエネルギーが加わるとする解釈もあります。
安心して過ごすためのヒント
- 体調の変化を感じたら
ライオンズゲート期間中に不調を感じる方がいらっしゃるようです。そんな時は無理にライオンズゲートのアクションをせず、ゆっくり休養することが大切です。季節柄、夏バテや熱中症に似た感覚等がある場合、「これはライオンズゲートのエネルギーの影響だ」と考えず、まず医師に相談することをお勧めします。
- 寝ても寝ても眠い・興奮して眠れない
ライオンズゲート期間中、強い眠気やなかなか寝付けない方も多くいらっしゃるそうです。これはスピリチュアル的には高波動のエネルギーに体が順応しようとするための反応で、体や意識がより高次元へと調整されているサインといわれているのですが、現実的に「安心して心ゆくまで眠ることが出来る」環境づくり(香り・温度・光の調整など)を大切にして下さい。 - 感謝と共に過ごす
特別なアクションをせずとも、日常の「当たり前」と感じることに感謝して過ごすだけで、大きな安心感に包まれます。
まとめ

- 自分と向き合う時間を持つ
- 瞑想や朝日を浴びるなどシンプルな行動
- 背筋を正す
- 水をたっぷり飲む
- 直感を大切にし、インスピレーションを形に
今年の夏、未来にワクワクできる時間となりますように。
出典:※1 文部科学省
第3章 健康なくらしに寄与する光 2 光の治療的応用―光による生体リズム調節―
滋賀医科大学医学部睡眠学講座教授 大川 匡子https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/attach/1333542.htm