新月の願い事とは、月の満ち欠けのサイクルを活用した古来からの願望実現メソッドです。
新月は「新しい始まり」を象徴する最もパワフルなタイミング。
正しい方法で願い事を書くことで、願いが現実化しやすくなると言われています。
まず新月の願い事の歴史、そして書き方のちょっとしたコツをご紹介します。
後半に、私こしあんの体験談もありますので、参考にしていただけますと幸いです。
新月の願い事はいつから始まったの?
新月に願い事をする習慣は、古くから願望実現の方法として語られていますが、
その起源には諸説あります。
確認できる最も古い記録の一つは、紀元前後の古代ローマ時代の書物に見られ、
西洋では少なくとも2000年以上前から新月と願い事を結びつける文化的な伝承があったことが分かります。
月の満ち欠けを農業や生活の指標とし、新月を「始まり」や「種まき」のタイミングとする考え方は、
さらに古い農耕社会に由来すると考えられています。
日本においても「新月の願い事」は太古の昔から信じられてきたとされますが、
具体的な開始時期の記録はありません。
しかし、月の満ち欠けを重視する暦や信仰が古代から存在したため、
類似の習慣が自然発生的に広まった可能性が高いようです。
現代においてこの習慣が広く知られるようになったのは、
アメリカの占星術師ジャン・スピラー氏の著書『魂の願い-新月のソウルメイキング』が
世界的に話題になったことがきっかけといわれています。
日本では2003年11月に発売されました。
2025年の新月カレンダー
新月の願い事をするために、まず、新月カレンダーで直近の新月を確認しましょう。
月 | 新月 | 時間 | 星座 | ボイドタイム |
1月 | 1月29日 (水) | 21:37 | 水瓶座 | 1月30日(木)20:29~31日(金)7:52 |
2月 | 2月28日 (金) | 9:45 | 魚座 | 3月1日(土)17:05~18:52 |
3月 | 3月29日 (土) | 19:59 | 牡羊座 | 3月30日(日)18:18~31日(月)5:15 |
4月 | 4月28日 (月) | 4:32 | 牡牛座 | 4月29日(火)14:17~15:34 |
5月 | 5月27日 (火) | 12:04 | 双子座 | 5月28日(水)22:01~29日(木)2:32 |
6月 | 6月25日 (水) | 19:32 | 蟹座 | 6月27日(金)14:16~15:05 |
7月 | 7月25日 (金) | 4:12 | 獅子座 | 7月26日(土)20:02~27日(日)5:55 |
8月 | 8月23日 (土) | 15:08 | 乙女座 | ボイドタイムなし |
9月 | 9月22日 (月) | 4:55 | 天秤座 | 9月22日(月)4:54~6:41 9月24日(水)1:02~18:00 |
10月 | 10月21日(火) | 21:25 | 天秤座 | 10月21日(火)21:25~22日(水)0:42 |
11月 | 11月20日(木) | 15:48 | 蠍座 | 11月20日(木)18:24~19:26 |
12月 | 12月20日(土) | 10:04 | 射手座 | 12月20日(土)12:41~13:52 |
早速、新月に願い事を書いてみましょう

準備するもの
いたってシンプルです。
- 白い紙 or ノート
- 消えないペン
願い事の書き方「8つのコツ」
1. 【重要】新月から48時間以内、できれば8時間以内に書く
新月が始まってから48時間以内に願い事を書きましょう。
特に最初の8時間以内が最もパワフルとされています。
この黄金タイムを逃さないことが成功の鍵です。
ボイドタイムは「月のパワーが弱まる」「空白の時間帯」「魔の時間帯」とも呼ばれ、感情や判断力が不安定になりやすいと考えられています。この期間に始めたことや決断したことは、思い通りに進まなかったり、後で変更が生じやすいとされます。重要な決断や新しいことのスタートは避けるほうがよいといわれています。
2. 必ず手書きで、消えないペンを使う
必ず手書きしましょう。
消えないボールペンやサインペンを使用しましょう。
パソコンやスマートフォンへ入力するのではなく、
手で書くことで潜在意識により深く刻まれるそうですよ。
3. 願い事の数は2個以上10個以内
願い事の数は2個以上10個以内が最適。
少なすぎても多すぎても効果が薄れるそうなので、この範囲内で厳選しましょう。
4. 主語は「私」肯定文・完了形で、叶った前提で書く
「私は○○になりました」「私は○○しています」という肯定文、完了形で書きます。
⭕ 効果的な書き方
「私は希望の部署へ配属になりました」
「私は健康で活力に満ちています」
❌ 避ける書き方
「〜しますように」「〜になりたい」「〜できればいいな」
「私は希望の部署へ配属になりますように」
「私は健康で活力に満ちたらいいな」
❌否定文で書く
「私は嫌な部署へ行かずにすみました」
「私は病気になりませんでした」
5. 人をコントロールする内容は避けましょう
あくまでも「私は」から始まる文章を、作ってみましょう。
❌
「○○さんが、私のことを好きになりますように」
「息子の○○が、志望校にはいれますように」
6. 願いが叶った状態を具体的にイメージして書く
五感をとりいれて、具体的に表現してみましょう。
自分が本当に望んでいる状態を、素直に書いてみましょう。
例
「私は心地よい人に囲まれ、穏やかに暮らしています」
「私は香り高いコーヒーを飲みながら、自分の仕事に誇りを感じています」
7. 日付と時間を書く(+自分の名前)
願い事を書き終わったら、最後に日付と時間を記入します。
日時があると、後から見直した時に、いつ書いた願い事か分かりやすいですよね。
自分の名前に関しては、ふと、なんとなく書いた方がいいんじゃないかと思い、
2年程前から書き始めました。
すると、結構大きな願い事が叶いました。
8. 保存する
保存場所に厳密なルールはありません。
自分が安心できる場所へ保存します。
引き出し、気に入っている箱など。
折りたたんで持ち歩き、何度も見返す方もいらっしゃるようです。
願いに執着せず、書いたことは一度忘れてしまうくらいがベストだと言われています。
新月の願い事を書いた紙は、願いが叶った場合や不要になった時、普通に捨てても問題ないようです。
捨てるタイミングや処分する方法に決まりはなく、思い立ったときで大丈夫なんだそうです。
捨てる際は、これまでの願い事に「ありがとう」と感謝の気持ちを込めて処分するのがおすすめです。
個人情報が書かれている場合は、小さく破いてからゴミとして捨てると安心です。
私の体験談
先日、本棚の整理をしていたところ、「新月の願い事」を書いたノートが2冊出てきました。
処分していたはずが、残っていたんですね。
懐かしくてパラパラめくっていると、叶っていることがあるある。
10年程まえから新月の願い事を書き始め、途中書かなかった時期もありました。
読み返してみると、当時の自分がどんなことを感じながら生きていたのか、
何をしたかったのかがよくわかり、楽しく記憶をたどりました。
思わず、過去の自分に「私はいまも元気にしているよー」と呼び掛けていました。
何でも願いを書いて良いと言われても、最初の数回、私の場合は10個も書けませんでした。
常日頃、頭の中をグルグルと「ああしたい、こうしたい」と沢山の思考が駆け巡っているはずなのに、
いざ頭の整理をして願い事を書き出そうとすると、手が止まってしまって。
まずはリラックスして、叶うタイミングは宇宙にお任せする、ゆだねる気持ちで、書き始めました。
そして、叶った状態「~しています」「~になりました」に抵抗感がある時には、
「~になりつつあります」など、願いが叶う途中だという前提で書いてみることにしました。
人に見せる物ではないし、誰にも遠慮がいらない。
こんなことを書いたら恥ずかしいとか、できっこないという気持ちは一旦置いて、
少しづつ10個書けるようになっていきました。
それでも、いきなり10個の願い事をちゃんとした文章で書くのが難しかったので、
日頃からちょこちょこ、思いついたことをメモして準備しておいたり、
新月の少し前に、下書きをしたりしていました。
ちなみに、新月の願い事を書いた後、覚えていれば、満月の日に「新月の願い事」を見返していました。
状況が変わっていればメモしておいて、次の新月の願いに盛り込んでいました。
さいごに

「新月の願い事」って、ちょっとロマンチックな響きですよね。
大切なのは、あまり深刻にならずに楽しんでワクワクしながら書くことみたいです。
「ゼッタイにゼッタイに!一刻も早くかなってーーー!」という、
肩に力が入った状態で書くことはおすすめされていません。
願い事を明確にする練習だと思って、試してみてはいかがでしょうか?
日常にちりばめられた、小さなありがたいことに感謝しながら、イイ気分で書くといいと思います。